術前CT検査の必要性

MICS CABGをはじめすべての手術で術前に造影剤を使ったCT検査を行わせていただいております。1㎜の幅で細かくCT検査を行うことで非常に繊細な血管の病変も見逃さずに手術に臨むことが出来ます。特に上行大動脈や頚部の動脈の術前評価は脳梗塞の予防にはとても重要です。上行大動脈には、冠動脈バイパス術(CABGでは大伏在静脈や橈骨動脈などを吻合します。また人工心肺を用いる弁膜症などの手術では人工心肺の血液を送るための管(送血管)を入れる場所です。まだまだ多くの情報を得ることが出来ます。CABGでは内胸動脈や胃大網動脈の状態、心臓の大きさを、低侵襲心臓手術(MICSでは心臓と大動脈の位置関係や下行大動脈の性状などなど。技術の進歩は医学の進歩でもあります。00000001-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc心臓血管外科医 菊地慶太