心臓のバイパス手術は大きな決断を伴うものです。患者さんが安心して手術に臨めるように、ここでは**MICS CABG(低侵襲冠動脈バイパス術)**を受ける際の一般的な流れをご紹介します。
- 入院・術前検査
入院後は、手術に備えて詳しい検査を行います。
- 血液検査
- 心臓のCTや心エコー
- 心電図や肺の検査
これらを通じて、心臓や体の状態をしっかり確認します。
- 手術当日
手術は全身麻酔で行いますので、眠っている間にすべて進みます。
- 胸の横に小さな切開を加え、心臓の血管を丁寧につなぎます。
- 胸骨を切らないため、体への負担が軽く、出血も少ないのが特徴です。
- 手術時間は患者さんの状態によって異なりますが、通常は数時間程度です。
私はこれまで国内外で多くのMICS CABGを行ってきました。東京Dタワーホスピタルでは私自身が執刀し、安全に配慮した手術を行っています。
- 手術直後(集中治療室)
手術後は集中治療室(ICU)で1~2日術後の管理をします。
- 当日または翌日には目が覚めて会話できる方がほとんどです。
- ICU在室中からリハビリテーションを開始いたします。
- 状態が安定すれば、1~2日で一般病棟へ移動します。
- 一般病棟での回復
一般病棟に移ってからは、リハビリテーションを継続して、ご自身でも体を動かしながら回復を目指します。
- 歩行練習やリハビリを始めます。
- 傷口の痛みは徐々に軽くなり、多くの方が日常生活動作を無理なく行えるようになります。
- 退院
体の状態が整えば、おおむね1〜2週間程度で退院できます。
従来の胸骨を切る手術と比べると、入院期間も短いのが特徴です。
まとめ
MICS CABGは体に優しい心臓手術であり、回復までの道のりも比較的スムーズです。もちろん、患者さん一人ひとりの状態に合わせて慎重に判断しながら、最も安全な方法を選んでいきます。
東京Dタワーホスピタルのハートチームが治療にあたりますので、安心してご相談いただければと思います。
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心臓血管外科医 菊地慶太
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