私が現在行っているMICS CABGは、両側内胸動脈と橈骨動脈や右胃大網動脈を用いたoff pump an-aortic MICS CABGを基本としております。最大6枝バイパスを行なっておりますので、多枝は難しいという事はございません。
またその適応ですが、基本的にMICS CABG を行うにあたり困難かどうかを確認しています。なければMICS CABG と判断しています。
適応が難しい方
1.緊急手術例、循環不全例
2.低心機能例:EF<30%, LVDD>70mm、moderate MR
3.胸郭の変形が著しいケース
4.呼吸機能が著しく低下しているケース
などで、これに当てはまらない患者さんはMICS CABG を行う事を考えております。
またLADなどで見かける埋没冠動脈
術前の造影CT検査で確認できます。適応外とされることが多いですが、心拍動下で超音波機器を使うと同定できるので、それが適応外という事はありません。
勿論何を優先すべきかという事は年齢や病状で異なりますので、冠動脈バイパス術の最大の利点である長期予後と元気に退院して頂く事が最も重要な事と考えています。
Hybrid Coronary Revascularization (HCR) に関してはBITAを用いるかSITA を用いるかによって少し適応が変わり、拡大されます。
これまでに書いた教科書や論文から適応を拡大して行なっておりますが、あくまで私個人の適応としております。
今回はご紹介頂く循環器内科の先生方へのメッセージで、外科の先生方へのメッセージではございませんのでご理解下さい。
以上が適応となります。基本的には多くの患者様で適応となります。ご希望の患者様がいらっしゃいましたら
東京ベイ浦安市川医療センター心臓血管外科 またはメッセンジャーにご連絡ください
どうぞよろしくお願いいたします。
東京ベイ浦安市川医療センター 心臓血管外科
Coronary program director
菊地慶太
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