バルセロナにはアントニ・ガウディの建造物がたくさんあります。代表的なものはサグラダファミリア。外からも素晴らしい建造物ですが、中に入るとまたその美しさに魅了されます。でもどこかで見覚えがある物が…。この柱は心臓外科医がよく目にする僧帽弁の腱索(僧帽弁を支える丈夫な紐)そっくりです。ガウディの建造物には自然界のものを多く採用して建造物に用いていると聞きます。それが一番しっかりしているからとのことです。人間の体は頑丈に作られているわけです。また形が綺麗です。今もなお多くの人々を引き付けるのは自然の力なのかもしれません。 心臓血管外科医 菊地慶太