手術の覚えかた

昔、“手術は見て覚えなさい”と昔よく言われました。確かに見て覚えることが沢山あります。手術をして覚えることも沢山ありますが、やはりしっかり見ないとだめです。僕の見かたは、手術の感覚も感じ取りながら見学することでしょうか。どのくらいの強さや“力”加減で縫っているとか、組織がどのくらい硬くて、力の入れ具合はどんな感じか。とか。見学するときは術者の呼吸に合わせてその世界に入ってゆくといいましょうか・・・。その空気に入らないと感覚がわからないので。特に順天堂大学の天野教授から冠動脈バイパス術だけでなく考え方も含めた多くの事を学びました。最近は見学に行くことが時間的になかなか難しくなってきましたが、また伺いたいと思っています。確実で、再現性が高く、バランスの素晴らしい丁寧な手術を学びに。IMG_3869.JPG

心臓血管外科医 菊地慶太