MICS CABG(低侵襲冠動脈バイパス術)

MICS CABG(低侵襲冠動脈バイパス術)は従来の方法のように胸の真ん中を大きく切らずに(胸骨正中切開)、左の前胸部を小さく切開して行う冠動脈バイパス術です。女性の場合には乳房の下で切開するので、傷はほとんどわかりません。良い適応としては、カテーテル治療とのハイブリッド治療(ステント治療と低侵襲手術を掛け合わせた治療)や、車の運転などが仕事の患者様などとても良い適応です。また私はこの小さな傷から、これまで困難といわれていた右側の内胸動脈も採取しますので、長期予後も良好な両側内胸動脈を用いたMICS CABGも行っております。胸骨を切らないメリットは思いのほか大きいようです。IMG_0301IMG_3110

写真は両側内胸動脈を用いて6か所にバイパスを行ったMICS CABGの患者様です。

患者様より許可をいただき掲載させていただきました。

心臓血管外科医 菊地慶太