MICS(低侵襲心臓手術、Minimally Invasive Cardiac Surgery)について

心臓の手術と聞くと命がけ・・・なんていう話を聞くかもしれません。現在ではとても安全にできるようになりました。手術後も2週間くらいで隊員ができる時代です。私自身これまで多くの手術を経験しており日常の一コマですが、一般の皆様にはあまり縁のないほうが良いものかもしれません。でも、最近の話題を1つ。低侵襲心臓手術(MICS)って聞いたことありますか?MICSとは体への負担の少ない心臓手術の事を言います。私は2012年から本格的にこの手術を開始しました。何故かというと。“傷も小さく痛みも少ない” からです。冠動脈バイパス術や心臓弁膜症、ケースによっては大動脈の手術も小さい傷で行っています。だいたい7~9cmの傷で手術を行います。当然ですが安全にできなければ行ってはいけません。正確性や安全性が同じであったら、やっぱり痛みが少なく傷が小さいほうが良いですよね。

一宮西病院にはMICSセンター(低侵襲心臓手術センター)があります。これからこのMICSを更に安全に皆様に行ってゆきます。どうぞよろしくお願いいたします。

心臓血管外科医 菊地慶太