手術の進歩

1991年に医師免許を取得してはや26年になります。その間にいろいろな治療器具や手術補助器具などの進化がありました。しかし手術技術も一歩一歩前進してきています。冠動脈バイパス術では冠動脈とグラフト(血液を心臓により良く流すための新しい血管)の吻合技術、大動脈瘤の手術における吻合法などなどあります。また大動脈弁や僧帽弁の形成手術(自己弁温存手術)や心膜による再建術なども同様に技術の進歩です。新たにMICSによる心臓への新しいアプローチも手術術式の進歩です。でもまだまだ解決したいものがたくさんあります。手術物品の進化もとても重要ですが手術技術や術式の進歩は外科医の大命題です。心臓血管外科医 菊地慶太