閉塞性動脈硬化症について 足の動脈の病気

閉塞性動脈硬化症という病気をご存知ですか?動脈硬化は文字通り全身にある動脈に病気をもたらします。高コレステロール血症や高血圧症などが動脈を痛めてしまい、血管自体を狭くしたり太くしたりします。狭くなると狭窄、太くなると動脈瘤を引き起こします。動脈硬化の病変に関しては、一般的には太い動脈はさらに膨らんで太く(瘤化)、細い動脈は狭くなり狭窄や閉塞を来します。心臓の血管である冠動脈はおおよそ2~3mmですが、瘤が出来ることは極めて稀で狭窄が起きるために狭心症になります。また大動脈は大動脈瘤のように拡大することが多く、胸部大動脈が動脈硬化症によって狭くなったり詰まったりすることはほとんどありません。閉塞性動脈硬化症は閉塞性と記載があるように狭窄や閉塞を伴います。ですから比較的細い血管にできる動脈硬化症の病変とご理解ください。どこの動脈の病気かといいますと“足の動脈”です。正確にいうと、大動脈は両下肢へ血流を送るためにお臍の辺りで腹部大動脈から総腸骨動脈へ分岐します、ここより末梢側(足側)の動脈が閉塞性動脈硬化症になりやすい部位になります。これらの動脈が動脈硬化症によって狭く、細く、またはつまってしまい血流が悪くなる病気です。足に血液が流れづらくなると、歩いていると脹脛(ふくらはぎ)が重く張ってしまい、歩けなくなってしまいます。血液が足りない状態になります。しばらく立ち止まって休むと酸欠状態が改善されて、また歩けるようになります。これを間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。このような症状は要注意です!脊柱管狭窄症でも同様の症状が出ますので区別が難しいのですが、手足の血圧を同時に計測する検査を行うとしっかりと診断ができます。IMG_3306

心臓血管外科医 菊地慶太