食事に関するお話③ 塩分について (再掲載です)

日本人が1日に摂取する塩分は約10g前後と言われています。これは世界的にみても高く、「日本高血圧学会」が推奨する1日の適正な塩分量6g未満(小さじすりきり1杯)を、大きく上回っています。ヘルシーといわれる日本食ですが、漬物をはじめ、みそや醤油を使った料理など塩分の高い食事になりやすい傾向があります。特にみそ汁は通常1杯あたり2~3gの塩分が含まれていると言われています。食塩摂取量が多い人ほど高血圧になりやすく、また高血圧を放置すると心筋梗塞や狭心症をひきおこす要因にもなります。

まずは毎日の食卓から減塩を始めてみましょう。漬物+味噌汁が定番化していませんか?みそ汁は1日1杯以下が目安です。かつおぶしや昆布でダシをよくとると、調味料の量が少なくても味をしっかりと感じる事ができます。漬物に関してはなるべく摂らないようにし、おかずの塩分でご飯を食べるように習慣づけましょう。

単に塩を減らすだけでなく、だしや酢、スパイス、香ばしさをプラスすると薄味でも美味しく食べることができます。

少しずつ薄味になれる事が減塩の成功の鍵です。食生活の中で少しずつ減塩を始めてみて下さい。

前病院 栄養科 高畠美穂さんより

 

塩分の過剰摂取は高血圧や心臓病の原因であるといわれています。最近では減塩という考え方が普及してきていますが、冬場になると汗をかかなくなったり濃い味の食事が多くなるせいか、皆さん血圧が上昇してきています。もう一度減塩について考えてみてください。IMG_6318

心臓血管外科医 菊地慶太