心臓(心筋)と冠動脈の関係

狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患では何が問題になるかというと、心臓の筋肉です。心筋といいます。心臓は私たちが寝ている時も休まずに動きます。全身に血液を送り臓器の機能が保たれるように一生懸命休まずに動いています。血圧を作るのは心筋の力によります。その心臓の筋肉を動かす原動力となるのが血液です。心臓の筋肉も血液が必要なんです。ではどこから血液をもらうかというと、冠動脈からです。冠動脈は心臓の筋肉“心筋”が滞りなくしっかりと動くために栄養である血液を送ります。心臓を動かすためにはほかの臓器がそうであるように心臓にも血液が必要です。その血液を心臓に届ける血管を冠動脈といいます。エンジンにガソリンを供給するパイプです。このパイプが詰まったり、流れが悪くなるとエンジンはしっかり動くことができなくなります。冠動脈が動脈硬化症によって狭くなったりつまってしまうと、心臓の筋肉が十分に働けなくなってしまいます。これを狭心症や心筋梗塞といいます。冠動脈が狭い状態であれば心臓の筋肉は多くの場合駄目になりません。でも冠動脈が完全に詰まってしまうと、心筋梗塞になってしまうと心筋が酷く傷んでしまい、壊死を起こしてしまいます。そうなると真相の動きがとても悪くなったり、場合によっては突然死を起こしてしまいます。車でもメンテナンスが必要なように、人間も定期的なメンテナンスが必要です。みなさん十分気を付けてください。しっかりとメンテナンスを行えば大丈夫ですよ! 以前に言われたけど・・・とか、なんだか怖いから医者にはいかず・・・。なんて言わないで病院を受診してくださいね!IMG_3614.JPG

心臓血管外科医 菊地慶太