心臓弁膜症に対するMICS(低侵襲心臓手術、Minimally Invasive Cardiac Surgery)

私は大動脈弁狭窄症や閉鎖不全症、僧帽弁などの心臓弁膜症とそれらの複合手術に対しても低侵襲手術であるMICSを行っています。胸骨正中部分切開(胸の真ん中を約7㎝切開)して行っています。小さい傷は手術を行いにくいと思うかもしれませんが、拡大鏡を付けて手術を行っているので、見える範囲も変わらず、手の動く範囲もほとんど変わらないので、自分としては通常の手術と変わらず行うことが出来ます。胸の真ん中の切開ではなく、右前胸部の切開で行う方法もありますが、例えば術中に何か変化があった時にも全てに対して安全に対応できる方法を行いたいと考え、私は胸骨正中部分切開(胸の真ん中を約7㎝切開)という方法で行っています。皆さん痛みが少なくお元気に退院されています。IMG_9612

写真は患者様の許可を頂き掲載させていただきました。

心臓血管外科 菊地慶太